
夏が終わりを告げる頃、本場イタリアでは家族総出でトマトソース作りが行われる。真夏の太陽をたっぷりと浴び、真っ赤に熟したトマトたちは、家族の食卓を1年間支えるトマトソースへと姿を変える。
『バトー二・カサリンガ』の共同オーナーであるアルバート・アントニオ兄弟は、オーストラリアで生まれ育ちながらもこの慣習を毎年、母マリアさんとともに経験してきた。200年もの間、時代を、世代を、そして国境を越えても変わることなく受け継がれてきたこの一家のトマトソースは、『バトー二・カサリンガ』のシグネチャーディッシュであるラザニアをはじめ、パスタやピザなど様々な料理に活かされ、その評価は高い。フレンドリーで心遣いが行き届いたイタリアンならではのサービスや独自にブレンドしたコーヒー類、全メニューが12ドル50セント以下(テイクアウェーは8ドル)という時代に逆らった値段設定も絶賛され、シドニー・モーニング・ヘラルド紙の『グッド・フード・ガイド』にて「フェバリット・カフェ賞」を受賞、またグルメ誌『デリシャス』よりNSW州の「ベストカフェ」に選ばれるなど、その実績を並べるときりがない。カサリンガ(ホームメイド)とあるように、メニューの9割が手作り。ときには70歳になる母マリアさんも自らキッチンに立つという本場イタリアの味を是非試してほしい。

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