

午前7時オープンと同時にできる行列。寒さをしのぎながらも皆1杯のコーヒーを待っている。ここは数多くのカフェやレストランが密集する地域としてお馴染み、シドニーシティにほど近いポッツポイント。少し行けばコーヒーはすぐ手に入るはずなのだが、待つことをあまり得意としないオージーが、白い息を吐き、手をこすりながらも、その1杯のコーヒーを待っているのだ。
マスター焙煎士、トビー・スミスが10年前に築きあげたコーヒー帝国、トビーズ・エステイト。黒をバックにコーヒー豆がひとつ描かれたロゴは、今やシドニー各地で目にするようになったが、今回はその直営カフェのひとつであるトビーズ・ポッツポイント店に足を運んだ。当カフェは1週間で約100キロのコーヒー豆が消費される人気ぶりだが、これはなんと週500杯のコーヒーという計算になる。次から次へと、途切れることのないオーダーを淡々とこなすのが、その腕を認められたバリスタたち。焼きたて挽きたてのビーンズはもちろん、彼らの腕もその極上の味を作り出す大事な要因だ。都会の喧騒から1本入り込んだ、気取らないこぢんまりとしたカフェでは、ブレックファーストをはじめ、各種サンドウィッチやケーキ、パイ類など、コーヒーを引きたてるシンプルなメニューも実に豊富。一度飲んだら忘れることのないコーヒーの味を、散歩途中の男性や買い物帰りの女性と会話を交わしながら味わってみてほしい。

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