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占いとカウンセリング・クリスタルの部屋 |
サブカルチャー |
| ★☆★この夏最後の怪談★☆★ |
17/03/09 閲覧数 1185 |
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シドニーに来るずっとずっと前のお話です。
東京の池袋に住んでいた美容師だった同僚で沖縄出身の恵子ちゃんと私は良くお酒を飲んだりカラオケに行ったりしていました。
ある夏の日風邪で仕事を休んでいる彼女をお見舞いに行ってそのまま話し込んで夜になり、彼女からの沖縄の話や食べ物の話で盛り上がった後で、私が霊体質だと分かった彼女は「変な人だと思われちゃうと思って言わなかったんだけど、、、」と
話し始めました。
「この部屋、同居人が皆すぐいなくなっちゃうの」
「理由はね、何だか気味が悪いって」
「部屋の中に洗濯物を干すでしょ?そうするともっと濡れてたり」
「果物とか器に入れとくでしょ?そうすると歯型がついてたりして」
「はじめはね、食べるならちゃんと言って!ってけんかになったりしたけど」
「その歯型が大きいの。男性のみたいに」
「お風呂はいるでしょ?で次に入ろうとするとお湯が極端に少なくなってたり」
「で、昨日ね、座布団に座ってて髪を梳いてたら、手が滑ってブラシが落ちそうになったから後ろに手をやって落ちそうなブラシを握ろうとしたの」
「ブラシは床に落ちちゃったんだけど、私の右手が誰かの口の中に入って、、、」
と言って彼女が見せてくれた右手には、くっきりと歯型がついていました。かなりしっかり噛み付かれたような感じで紫色に変色していました。 確かに大きな歯型です。女性のものではないのは一目瞭然。動物の噛み傷とも全く違います。
「いるよね」
「うん。いるのはわかる」
「でも、私は眠るのも邪魔されないし」
「噛み付こうと思ってかんだんじゃなくて、手が入って来て、びっくりして口を閉じたら噛んじゃったって感じだね」
「そう。その後ね、部屋の空気が涼しくなって良く眠れたら気持ち良くなったもの。悪いと思ったのかな?」
そしてふたりして窓の外を何気なくのぞいてみました。隣のビルは工事中で、かなり深く削岩機で穴を掘っていましたが前回に来たときにはすでに基礎工事が終わり鉄骨が差し込まれた状態でした。 ところが今日見てみるとまた深~い底の見えないほどの穴が真ん中に開いています。
「あれ?もう工事が進んで地上の部分にかかってると思ったのに」と私。
「そうだけど、変だよね」とふたりで話したとたん、強いお線香の煙とにおいが外から部屋に漂ってきました。風邪の直りかけの彼女が咳き込むほどの煙。 思わずお線香ではなく火事かなと思ったほど。
キッチンにお水を取りに行って彼女に飲ませてあげた頃匂いも煙も消えていました。
そして、夜帰る前にもう一度何気なく外の工事現場を見てみると、私たちの見た穴は消えていて、以前のように鉄骨が周りにめぐらされているのでした。
「あれ、なんだったんだろうね。変だね~? でも大きな穴だったよね~」でも深くも考えず私は家に帰りました。
そして次の日、元気に出勤する彼女と部屋の外で待ち合わせて”モーニング”コーヒーでもとふたりして歩き出した時、工事現場のヘルメットをかぶった責任者の人とばったり。その人は大きな花束とお線香を抱えていました。
「お早うございます」と丁寧に挨拶された彼に、恵子ちゃんが
「どうしたんですか?どなたか?」と聞くと、
「昨日、工事現場で事故があり、ひとり亡くなったんですよ」と彼。
「あの、、、何時ごろの話ですか?」と私。
彼の話での時間と私たちが大きな穴とお線香の匂いをかいだ時間とぴったり合ったのです。 それから恵子ちゃんはとても良い条件のそのアパートから引越しました。
でもその後「霊なんて信じない!」と豪語して引き継いだ美容師の男性は、部屋の掃除をしたあとに髪の毛が点々と落ちてトイレまで続いているのを経験したり、隣の人がいきなり行方不明になってその人のご両親や警察との対応に追われたり、畳が濡れていたり、入れたてのコーヒーがすぐに冷たくなったりして、「確かに変だよ、、」とは言っていましたが、笑って過ごし、部屋自体はモダンで広くその割りにかなり安いので気にしなければ害はないと居続けていました。
でも、彼の引越しの最後の決め手になったのは、彼女のバースデーに購入したケーキを彼女にプレゼントしてふたりで開けてみた時、くっきりとついている歯型を見た時でした。
そのアパートはその後入居者が居つかず、やがて周りに立っていく高層ビルにならい売り払われた後ビルになりました。
恵子ちゃんはその後ふっと行方不明に。 彼女の後で借りた彼はカミングアウトしてアメリカに渡った後消息を絶ちました、、、、、、
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